ガングリオンができる原因とは?症状・検査・治療方法を解説

手首や指に、いつの間にかしこりができていたという経験はありませんか。痛みがなくても、見た目の変化があると気になったり、何か病気ではないかと心配になったりすることがあります。
しこりにはいくつかの種類があり、外見だけでは判断しにくいものもあります。そのなかでも、手首や手指などにみられることが多いのがガングリオンです。ここでは、ガングリオンの原因や症状、検査、治療について解説します。
ガングリオンとは?
ガングリオンとは、関節や腱の周辺にできる袋状のしこりです。内部にゼリー状の内容物がたまっており、基本的には良性の病変として知られています。
手首の甲側に多くみられますが、手のひら側や指の付け根、足首などにできることもあります。大きさには個人差があり、ほとんど目立たないものから、はっきりと膨らみが分かるものまでさまざまです。
ガングリオンができる原因
ガングリオンができる詳しい原因は、現在も完全には解明されていません。関節包や腱鞘から生じた液体などが一部にたまり、濃縮されることで形成されると考えられています。
手をよく使う人だけにできるものではなく、手を酷使していない方にも発生します。ただし、関節を繰り返し動かすことで、すでにあるガングリオンが大きくなる場合があります。
ガングリオンの主な症状
代表的な症状は、皮膚の下に触れる丸いしこりです。触ったときの硬さは一定ではなく、やややわらかいものもあれば、硬く感じるものもあります。
痛みを伴わないケースも多い一方で、できた場所によっては神経を圧迫し、痛みやしびれが出ることがあります。手首を動かしたときや、床に手をついたときに違和感が出る場合もあります。
ガングリオンができやすい場所
ガングリオンは手首の甲側によくみられ、手首を曲げたときに丸いふくらみとして目立つことがあります。また、手首の手のひら側や指の付け根にできるケースもあります。
手だけでなく、足首や足の甲、膝などに生じる場合もあります。できた場所によっては近くに神経や血管が通っているため、見た目だけでなく症状も確認しながら状態をみていく必要があります。
ガングリオンの検査・診断
診察では、しこりができた時期や大きさの変化、痛みやしびれの有無などを確認します。触診によって位置や硬さを調べ、必要に応じて注射針を刺して内部の内容物を確認することもあります。
外から確認しにくい場合や、ほかのしこりとの区別が必要な場合には、超音波検査やMRI検査などが行われることがあります。粉瘤や脂肪腫など別の病変もあるため、自己判断は避けることが大切です。
ガングリオンの治療方法
痛みがなく、日常生活にも困っていない場合は、特に処置をせず様子をみることがあります。自然に小さくなったり、目立たなくなったりするケースもあります。
痛みがある場合や、大きさが気になる場合は、注射針を使って内容物を抜く方法があります。ただし、再発することもあり、繰り返す場合には手術が検討されます。当院では、局所麻酔による摘出手術のほか、状態に応じて局所麻酔下でガングリオンの一部を切除し、石炭酸を用いて処置する独自の治療方法を行っています。治療方法はガングリオンの大きさや発生部位、症状などを確認したうえで選択します。
ガングリオンの手術と再発
手術を行う場合は、ガングリオンの袋だけでなく、関節などにつながっている部分も確認しながら摘出します。周囲には神経や血管があることもあるため、それらとの位置関係を確認しながら処置を進めます。
手術をした後も再発する可能性はあります。そのため、しこりの大きさだけでなく、できた場所や痛みの有無、日常生活への影響などを踏まえて治療方法を決めていきます。
ガングリオンが気になる場合は受診を
ガングリオンは良性のことが多いしこりですが、見た目だけで種類を判断することはできません。大きくなってきた場合や、痛み、しびれ、動かしにくさがある場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。
また、自分で針を刺したり、無理につぶしたりすることは避けてください。感染やけがにつながるおそれがあります。手首や指などに気になるしこりがある場合は、形成外科で状態を確認してもらいましょう。
RECENT POSTS最近の投稿
ARCHIVE月別アーカイブ
-
2026年 (19)
-
2025年 (21)
-
2024年 (22)
-
2023年 (20)
-
2022年 (39)
-
2021年 (19)











