お知らせ

粉瘤の化膿・せつ(膿瘍)等の可能性のある患者様のご対応について

明日以降気温が上昇して夏日の予報がでています。このような時は、粉瘤(ふんりゅう)の化膿や、粉瘤に似た感染性皮膚疾患、例えば毛穴が化膿して生じる癤(せつ)、圧痛がでて腫れてくる蜂巣炎(ほうそうえん)の出現、ニキビの化膿等が悪化します。これらの感染性皮膚疾患は、一度炎症が起こると急激に進行し、痛みと腫れが増大してきます。先々にご予約を取られたのでは処置が間に合わない場合がございます。このような場合は、メールかお電話にてお問合せ下さい。必ずしも当日お受けできない場合もございますが、可能な限り早く治療が行えるよう検討させて頂きます。(必ずしもお時間のご期待には添えません。)

尚、最近はスマホで調べれば病名やその状態は検索できますが、似て非なる疾患は沢山ございます。適切なアドバイスと治療をさせて頂きますが、化膿した粉瘤(感染性粉瘤)と思い込まれて来院されても違う疾患こともございます。粉瘤の場合、今まで気づかなかった部位がここ最近急に腫れるて気付くということはございません。粉瘤は、お肌が折れ返り垢の袋ができてしまうような状態で、徐々に大きくなっていっていることを患者様ご自身がほぼ100%自覚されています。今まで気づかなかったところに急な痛みや腫れが生じ粉瘤ににた外見を呈した場合、多くは癤(せつ)です。癤と粉瘤の違いは、癤(せつ)は内容物がほぼ膿である点です。よく見られるんは膿の中に1~3mm前後の面皰(ニキビの芯)が存在します。汗等が毛穴から入りこんで深部にあるニキビの芯の周囲に炎症を起こすことで急激に炎症の増加が生じ、細菌が活性化され、壊死を起こして膿になります。一時的に腫れて自然に元に戻る場合もございますが、再び腫れて膿になる場合もあるという事を事前に知っておかれると良いかと思います。また、癤(せつ)の場合、根治手術(摘出術)は不要です。粉瘤の場合、例えば化膿して切開術を行い、排膿と洗浄を実施した場合でも、後に傷が落ち着いた際、残った粉瘤の袋を傷跡ごと摘出する根治手術を二期的に実施する必要がございます。

にっしん皮フ科・形成外科

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