当院の美容皮膚科治療

当院の目指す美容皮膚治療は「肌のコンディションをトータルで上げる」ことです。
人の肌は、1日過ごせば季節に関わりなく誰でも滲み汗や皮脂により顔を指で触れたくなる程度の痒みが何度も生じています。“いつものこと”とごまかしているとボツボツの凹凸が生まれます。その状態は毛包炎の極初期といえ、ここでのケアの有無が、その後のニキビや肌荒れなどの度合いに大きく影響されます。適切なケアを施せば、ツルツル・サラサラの肌質を維持できます。イボやニキビといった肌トラブルも同時に治療できるので、肌のコンディションをトータル的に上げていくことが可能です。
そこで大きな力を発揮するのが、国内外13件の特許技術を取得し完成した当院オリジナルの生体皮膜剤【栴檀海斗】です。

各疾患に対する
主な症状と治療方法

ニキビ防止の為の対策

栴檀海斗(せんだんかいと)
(生体皮膜剤)
による
ニキビ防止の為の対策

ニキビの原因は、毛包炎の悪化による毛穴の変形と機能障害です。アクネ菌やニキビダニが主原因ということではありません。
ニキビになってしまったら、ニキビの芯(面皰)を取り除かないと、炎症を起こし続けていつまでも治りません。
ニキビ対策の第一段階として「ニキビにならないスキンケア」が重要となります。毛包炎の原因は、毛穴で蓄積する汗と皮脂の乳化物の濃縮によります。そこで、スキンケアに特許技術の生体皮膜剤【栴檀海斗】を用います。【栴檀海斗】が乳化した皮脂を解乳して刺激性をなくし、毛包炎を自然消退させます。
また【栴檀海斗】をスキンケアに使うことで、肌面の凹凸が減ってツルツル肌になるのも特徴です。

その他、ニキビ治療におけるメリット・デメリットは下記をご確認ください。

ニキビにさせない肌質改善

メリット

デメリット

栴檀海斗
(せんだんかいと)
1本(100mL):
¥3,630(税込)
【ミニ】栴檀海斗
(生体皮膜剤)
1本(10mL):
¥363(税込)

炎症後色素沈着
(シミ・クスミ)治療

栴檀海斗(せんだんかいと)珀(はく)
による
炎症後色素沈着(シミ・クスミ)治療。

炎症後色素沈着(シミ・クスミ)治療

これらの炎症の名残は、汗と皮脂から産生された乳化物の蓄積や物理的な刺激や摩擦行為によって治癒が妨げられています。そこでスキンケアに特許技術の生体皮膜剤【栴檀海斗】を用いて、お肌をバリアし、傷んだ真皮層への刺激性を減らし、次々に起こる毛包炎を治すことでシミ・クスミの改善につながります。

やや大型のシミでも期間が経過していないものであれば【栴檀海斗】で低減できますが、年月が経過した大きなシミの場合は、レーザー治療を美容外科で行うのがベストです。

栴檀海斗
(せんだんかいと)
珀(はく)
1本(50mL):
¥5,445(税込)

かゆみ防止とスキンケア

当院では、汗と皮脂の乳化物を「かゆみ因子」としています。毛包炎を繰り返すとかゆみ因子が角質層内に蓄積され続け、肌細胞が痛んで表皮剥離します。この状態は今まで「乾燥によるもの」と説明されていました。
【栴檀海斗】を全身に塗布すると、全身のかゆみが減少し、いつもお風呂上がりのようなサッパリとしたお肌で過ごしているような感覚になります。

栴檀海斗
(生体皮膜剤)
1本(100mL):
¥3,630(税込)

頭髪・頭皮の悩み

頭髪の抜け毛や頭皮のかゆみ、フケ対策などにも、特許技術の生体皮膜剤【栴檀海斗】が有効です。【栴檀海斗】(涼)を1日2回(朝・夜)または、かゆみが出るときは適時塗布して治療します。

栴檀海斗
(涼)(機能性化粧水)
1本(50mL):
¥2,002(税込)

当院でピアスを開ける場合

メリット

デメリット

① 治療する器具

TUDEX(JPS株式会社)のピアッサー(未承認医療機器)と、同社ファーストピアス(シルバーゴールド、チタン、スタンダードタイプ、ロングタイプ)のキャッチピアスを用いて治療しています。

② 治療方法

エタノールによる接触皮膚炎の有無を問診させて頂いた上で、エタノールで耳たぶ・耳輪を消毒します。
エタノールにアレルギーがある場合は、滅菌0.05%ヘキザック水R(クロルヘキシジン製剤)(ヨシダ製薬)で清拭し、ご希望とされるピアスの位置を皮膚用マーカー(JPS株式会社)で決定後、左右差がでないよう位置決めした上でピアス刺入を慎重に実施しています。
ピアス刺入を実施可能な部位は、耳垂(耳たぶ)と耳輪(耳介軟骨のある部位)です。へそや鼻、特殊な部位へのピアス刺入は行っておりません。
治療1週間は、抗生物質軟膏等を使用します。ピアス孔の完成は、耳たぶで約1.5ヶ月、耳輪で約2ヶ月です。通常、治療後1.5~2ヶ月で再診して頂きます。
再診時には、お気に入りのセカンドピアスをご持参ください。セカンドピアスへの交換が可能かどうかを診断させて頂き、問題な無ければファーストピアスを外し、お手持ちのセカンドピアスの軸を消毒し付け替えさせて頂いております(無料)。外したファーストピアスは洗浄した上でお帰りの際にお渡しいています。

③ 治療期間

1.5~2ヶ月

④ 治療回数と頻度

1~2回(セカンドピアスへの交換を希望された場合)

⑤ 費用

・シルバーゴールド(スタンダードタイプ)\6,600
・チタンタイプ(スタンダードタイプ・ロングタイプ)\8,800
・シルバーゴールド(ポスト上端の飾りが小さいタイプ)\8,800
・チタンタイプ(ポスト上端の飾りが小さいタイプ)\8,800

⑥ リスクと副作用

リスク

ピアス刺入に伴う炎症と細菌感染、接触皮膚炎、ケロイド化(ピアス孔から弾性軟の赤く隆起した傷跡状病変出現すること)、粉瘤(表皮成分が貯留した袋状腫瘤)等の出現の可能性があります。
治療後、ピアス孔が問題なく完成した場合でも、かゆみや違和感、痛み、赤み等が出現した場合はお早めにご来院下さい。

副作用

金属によるアレルギー反応(接触皮膚炎)が出現する可能性があります。
全長として発汗をきっかけとしてピアス孔を含む周辺皮膚に痒みや微細な 丘疹あるいは水疱状皮疹が出現した状態でピアスを着用し続ける事で、皮 疹がすり潰されて金属が触れ、炎症が増加してただれや腫脹に症状が発展 します。ご不安の際は当院へ受診下さいませ。

ニキビのレーザー治療

① 治療する器具

(株)ジェイメックのCO2 Espritを使用しています。

② 治療と目的

深在性閉鎖面皰、並びに、開放面皰(黒ニキビ)、いわゆる、『深いニキビ』は、組織学的に毛漏斗部に膠原繊維による硬化と毛漏斗内部の線維束形成により、閉鎖面皰では半閉鎖の状態(汗など水溶性物質は通すが皮脂や角質を排出できない状態)、開放面皰では、毛包壁・毛漏斗皮膚が炎症により壊死して膿となった後、毛穴拡大と共に、出血強固産物と膠原線維が毛包壁と毛漏斗内壁に膜状に固着し、硬化している為、皮脂と角質の排出が困難な状態となり、毛包内に面皰が形成されており、面皰圧出器具による排出が困難で、これまでの治療経験から、ニキビに対する種々の皮膚外用薬やケミカルピーリング等の治療法でも治療が困難なばかりでなく、汗の浸透により炎症が惹起されると細菌感染が進み大きな膿瘍が形成された後陥凹した瘢痕(傷跡)になるといった大きな問題点があります。
本治療は、CO2レーザーのレーザーメスの性質(止血しながら皮膚を切る性質)を利用し、毛包内の線維網に0.3mm程度の穴を開け、面皰圧出器具により面皰を摘出する方法です。
開放面皰の場合は、毛包壁に固着した線維束をレーザーで剥離し、面皰圧出器具により面皰を摘出します。

③治療期間

2~4ヶ月

④ 治療回数と頻度

週1回程度で、5~20回

⑤ 費用

治療時間により

20分 ¥27,500(税込)
10分 ¥11,000(税込)
5~6分 ¥5,500(税込)

⑥ リスクと副作用

リスク

レーザー穿孔による傷跡は残りません。閉鎖面皰は治療により根治できることが多いですが、開放面皰は毛包壁が線維性硬化・変形しており面皰が排出できても再発する場合や、完全な面皰排出が困難な場合があります。目の周りを治療する場合、皮膚を牽引し目にレーザーが入らぬよう細心の注意を払いつつ、レーザーモードを適切に選択し加療しています。失明の心配はありません。

副作用

レーザー穿孔時の痛み、面皰圧出器具による圧出時の刺激、圧出による、面皰周囲2mm前後の表皮剥離と発赤が生じる場合がありますが、一過性で、治療後の外用治療により改善します。レーザーによる痛みについては、治療範囲が顔面一面に及ぶ為、表面麻酔薬は危険性の観点から使用しておりません。

ピアストラブル

(1)ピアス孔の炎症でピアスが通らない場合

局所麻酔を行い、シリコンチューブを輪状にして挿入に3~4週間安静に保つことでピアス孔を復元できます。
ヘルメット装着や衣類の着脱時にシリコンチューブを切ってしまい、ピアス孔が閉鎖してしまう場合がありますのでご注意ください。
¥2,200(税込)

(2)埋没したピアスの摘出とピアス孔再形成同時手術

ピアス孔の炎症でピアスが皮下に埋まって取れなくなった場合、局所麻酔下でピアスを摘出します。
なお、ピアス孔は多くの場合、復元できます。ピアス摘出後にシリコン製ピアスを挿入固定し、ただれた皮膚を【栴檀海斗】と抗生物質軟膏を1日2回(朝・入浴後)塗布することでピアス孔を再形成します。
セカンドピアスに交換するには最低4週間を要します。ヘルメット装着や衣類の着脱時にシリコンピアスの安静不良を起こした場合、再化膿を生じ閉鎖せざるを得ない場合がありますのでご注意ください。
¥16,500(税込)

(3)ピアスを引っ掻けて耳たぶを裂いてしまい、裂けた傷跡の形成術と、ピアス孔再形成同時手術

局所麻酔を行い、裂けた皮膚片を摘出し再縫合します。縫合過程でシリコンチューブを挿入し輪を形成することで、ピアス孔も同時につくれます。
ヘルメット装着や衣類の着脱時にシリコンチューブを切ってしまい、ピアス孔が閉鎖してしまう場合や、糸を切って再度裂けてしまう場合がありますのでご注意ください。
¥18,260(税込)

ホクロのレーザー治療

炭酸ガスレーザー治療により、ホクロを蒸散(焼き削ること)して平坦にします。
1カ所5分以内に治療可能ですが、ホクロが深い場合は再発することがあります。また、深いホクロをレーザーで除去した場合、患部が陥凹した傷跡になり気になる場合があります。
ホクロのレーザー治療後の点状再発は、月1回の経過観察により確認しています。再発が確認された場合、説明させていただいた上で、無償にて再度局所麻酔を行い修正させていただきます。
ホクロのレーザー治療のメリット・デメリットも合わせてご確認をお願いします。

ホクロのレーザー治療

メリット

デメリット

直径3mm迄のホクロ ¥3,200(税込)
直径4mmを超えるもの ¥5,600(税込)
その他(処方料等) ¥1,000前後(税込)
(状態により多少変動します)

グリコール酸ピーリング
(ニキビ治療)

表皮有棘層に浸透し、表皮間結合組織を剥離することで、面皰(ニキビの芯)の排出を促します。

①治療に用いる薬剤

グリコール酸(和光純薬)を20%~70%程度を使用し、精製水(日興製薬)とキサンタンガム(marugo)を院長が院内調合したピーリングジェル(未承認医薬品)を用いて実施しています。本主剤は本来試薬ですが、ざ瘡(ニキビ)に対するグリコール酸によるケミカルピーリング治療は既に確立されており、日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン、並び欧米のガイドライン(Guidelines of care for chemical peeling. GuidelinesOutcomes Committee : American Academy of Dermatology)に基づいて治療を実施しています。尚、グリコール酸ケミカルピーリングは、炎症性の皮疹で推奨度C1、陥凹したざ瘡瘢痕(ニキビ跡)で推奨度C2とされています。

②治療の目的と働き

炎症を起こしたニキビをグリコール酸により、腐食作用により排膿を早め、目立つ炎症で腫れたニキビの回復を早めます。また、ニキビ跡のうち、陥凹瘢痕(傷跡)を30%~50%程度平定化~目立たなくする働きがあります。治療直後から2週間程度は、表皮角質層の一部有棘層から表皮が脱落し、お肌面は一時的にツルツルとした肌触りになります。尚、深在性面皰(深いニキビの芯)に対しては効果がありません(レーザー穿刺下圧出法を推奨します)。

③治療期間

炎症を起こしたニキビ 1~2年、陥凹瘢痕(傷跡)1~3年

④治療回数と頻度

炎症を起こしたニキビ 月1回、6回~24回、陥凹瘢痕(傷跡) 月1回、6~36回

⑤費用

顔面の1/3範囲 ¥1,650(税込)
顔面の2/3範囲 ¥3,300(税込)
顔面全体の範囲 ¥5,500(税込)

⑥リスクと副作用

リスク

薬剤が酸性のため、皮膚腐食性があります。このため、湿疹・皮膚炎・ アトピー性皮膚炎等が発症している場合には治療が行えません。
また、一見判別のつかない皮膚面の傷に浸透すると刺激感、接触皮膚炎が 出現する場合があります。

副作用

お肌面が白く腐食し、刺激感の持続、広範囲な表皮剥離、顔面の腫脹が生じることがあります。このような場合、ステロイド消炎軟膏等により対処させて頂きます。
また、副作用発現後に、発赤が続く場合があります。これは、表皮が厚く剥離したことに伴う菲薄化と、炎症後の真皮乳頭下層での毛細血管拡張によります。このような場合も外用治療等で改善に導くよう適切に対処させて頂いております。

リン酸型ビタミンC 
10%イオン導入

ガーゼまたは専用マスクにリン酸型ビタミンCを十分に含ませ、専用の器械によりローラー電極と棒電極によりリン酸型ビタミンCを皮内深部にイオン導入。炎症後のシミとニキビ肌の炎症を抑えます。

① 治療に用いる薬剤と機器

リン酸アスコルビン酸エステルナトリウム(VCP Na)(常盤薬品工業株式会社)と精製水(日興製薬)を主剤とし、院長が調合した試薬(未承認医薬品)を用いています。使用するイオン導入機は、ハイビタリオン(インディバジャパン株式会社、未承認美容機器)を用いています。

② 治療法と使用薬剤の働き

リン酸アスコルビン酸エステルナトリウム10%溶液を滅菌ガーゼに浸透させ、お顔全体にパックした状態で、イオン導入電極(ローラー状、棒状)をパックしたガーゼ上に接触させ、リン酸アスコルビン酸エステルナトリウムをマイナスイオン化させて表皮深部に浸透させる治療法です。
使用電流は、0.5mA~1.5mA程の微弱電流で、感電することはありません。
リン酸アスコルビン酸エステルナトリウムは、表皮細胞膜に作用することで、リン酸基が外れ、L-アスコルビン酸が細胞内に透過することで細胞内メラニンの合成を抑制し色素沈着を緩和する働きがあります。
イオン導入は、リン酸アスコルビン酸が電流を流すことによりマイナス荷電となる性質を利用し、マイナス極で弱い電流を皮膚面に流し、その反発力によりリン酸アスコルビン酸を表皮深層に浸透させる働きがあり、単純塗布した場合と比べて色素沈着の緩和早める働きがあります。
また、リン酸アスコルビン酸エステルナトリウムは、活性酸素除去作用(抗酸化作用)により、ニキビの炎症発現緩和と、ケミカルピーリング後の皮膚への刺激の緩和、鎮静化を促す働きがあります。この為、ケミカルピーリングとの併用治療を推奨しています。

③ 治療期間

・ニキビの炎症発現緩和・くすみの緩和(表皮メラニンの低減)・炎症後色素沈着の低減:1~2年
・ケミカルピーリング後の皮膚への刺激の緩和、鎮静化: 1~3年(炎症性ニキビの場合)、1~3年(ニキビの炎症後の陥凹瘢痕の場合)

④ 治療回数と頻度

:2~4週/回、12~72回

⑤ 費用

費用 ¥3,300(税込)

⑥ リスクと副作用

リスク

微弱電流よる僅かな刺激感の出現の可能性があります。
刺激感が出現した場合、刺激を起こさない電流値に下げて治療しています。

副作用

リン酸アスコルビン酸エステルナトリウムが、表皮角質層に付着した ことに伴う一過性肌のツッパリ感、掻き傷やカミソリまけした部位などが ある場合、一過性刺激感を伴う場合があります。

還元型コエンザイムQ10
ローション

シワ用治療薬です。通常は1日2回(朝・夜)、化粧水と乳液の使用後に塗布します。副作用はありませんが、【栴檀海斗】と併用する場合は成分中のゲル化剤が凝固し粉を吹く場合があります。そのため洗顔後は最初に塗布し、重ねて化粧水・乳液を塗布後、【栴檀海斗】を上から重ねて塗布すると粉吹きは低減できます。

費用 ¥5,445(税込)

CDトレチノインクリーム

ビタミンA誘導体によるシミ治療薬です。シクロデキストリンの含有で、塗布後の刺激性や発赤が緩和されました。使用後に刺激感や発赤が強く出る場合には、使用を中止し医師にご相談ください。

※治療には国内未承認医薬品用いた施術が含まれます。詳細はこちらをご確認ください。

費用 ¥2,860(税込)

PVCローション6%
(リン酸型アスコルビン酸エステルナトリウムローション)

炎症後の色素沈着を低減する作用薬です。比較的強固な皮膜が急速に形成されるため、一時的に突っ張り感が生じる場合があります。

費用 ¥5,082(税込)

AGA(男性型脱毛症)

当院では、AGA(男性型脱毛症)の診断と治療薬の処方を行います。診断は保険診療ですが、お薬の処方は自費治療となります。
治療に関するデメリット(リスクや副作用)は下記をご確認ください。

メリット

デメリット

内服薬

薬局処方薬 フィナステリド錠
1mg1日1錠
(朝食後)
31日分
¥680
(処方箋料)
(税込)
院内処方薬 デュタステリド
カプセル
1日1錠
(朝食後)
31日分
¥8,600(税込)

外用薬

ミノキシジル5%
(男性用)
1本(60mL)
¥6,600(税込)

爪研磨治療

変形肥大した足の爪甲を、吸引装置で吸引しつつグラインダーで研磨整形する施術です。非常に時間と手間のかかる治療です。
通常火曜日の18:00から、予約にて30分を使用して治療します。
第1趾の肥大や変形が高度な場合、1回の予約で治療できるのは1カ所のみとなります。
各足趾の爪の肥厚変形が軽度の場合、1回の予約で1趾から5趾まで治療可能な場合もあります。

爪研磨治療のデメリット

メリット

デメリット

① 治療する器具

urawaG3ネイルマシン(浦和工業株式会社)と、対応ビットで、未承認医療機器(美容機器)です。

② 治療法と目的

巻き爪・陥入爪のうち、矯正や手術が困難な外傷性肥厚爪甲については、保険診療にその治療法がありません。
原因は外傷によるもので、歩行や運動時のつま先への負荷により爪甲が剥離し爪床に軽度~中等度の出血を繰り返す場合や、爪甲上をヒールで踏まれた場合、重い物を爪の上に落とし爪下血種となった後等に出血凝固物間に中間爪組織が入り込み層状に爪甲が肥大して発症します。
爪甲が肥厚すると、歩行や運動時に肥大爪甲が靴の内張りと接触し、慢性的に痛みや違和感が出現します。
また、肥厚が増す場合や、左右に湾曲する等の高度な変形が生じ、顕著な醜形を生じます。
このような発症と組織学的状態により、肥厚した爪甲を研磨し、中間爪付近前爪甲を研磨機で剥削することで疼痛と醜形を軽減し、肥厚爪による締め付けに伴う巻き爪・陥入爪の症状緩和を行うことを目的としています。
治療後は、サリチル酸ワセリン等で保湿し、歩行方法を足底全体過重にして頂く等、再発防止の観点から予防して頂くようにしています。

③ 治療期間

・1~5年

④ 治療回数と頻度

・3ヶ月/回

⑤ 費用

・爪研磨(第1趾)(爪甲厚3mm) \3,300
・爪研磨(第1趾)(爪甲厚4-5mm) \5,500
・爪研磨(第1趾)(重度変形) \8,800
・爪研磨(他趾) \1,320

⑥ リスクと副作用

リスク

肥厚爪下に皮膚が侵入している場合があり、研磨により出血や痛みが出現する可能性があります。
また、研磨に用いる回転ビットが爪周囲に 接し表皮剥離や出血を生じる可能性があります。このような場合は、適切に対処させて頂きます。

副作用

治療時に一過性疼痛、刺激感を生じる場合があります。
このような場合、必要に応じて非ステロイド消炎軟膏等で対処させて頂きます。

爪研磨治療

爪研磨(第1趾)(爪甲厚3mm) ¥3,300(税込)
爪研磨(第1趾)(爪甲厚4-5mm) ¥5,500(税込)
爪研磨(第1趾)(重度変形) ¥8,800(税込)
爪研磨(他趾) ¥1,320(税込)

老人性イボ(盛り上がったシミ)のCO2レーザー治療

① 治療する器具:
(株)ジェイメックのCO2 Espritを使用しています。
ジェイメックのCO2 Esprit
ジェイメックのCO2 Esprit

② 治療と目的:
老人性イボは、正確には『脂漏性角化症』といいます。この病気は、表皮が増生し、炎症の名残としてメラニンが沈着することで、多くは黒褐色隆起性病変となっています。皮膚内部では、表皮突起が延長し、病変部は真皮内に一部侵入しています。真皮表層の毛細血管は拡張、増生しており、出血し易い病変です。本治療は、CO2レーザーを用いて病気の水分を蒸発させ、熱を発してイボの病変組織を除去する治療法です。保険治療に、液体窒素法がありますが、1回での除去が難しい場合が多く、繰り返し治療を行うと炎症後色素沈着や瘢痕化を生じ易いデメリットがあります。この点、CO2レーザーは止血しながら病変を除去できる点と、真皮内の病変を丁寧に取り除くことができ、瘢痕化や炎症後色素沈着が液体窒素より起こりにくい点で優れています。尚、7mm以下の病変については保険診療のイボ焼灼法で対応させて頂いておりますが、8mmを越える大型病変につきましては、治療時間がかかる点と、エアロゾルを術者が大量に吸引し健康を害する観点から、局所麻酔注射を行った上で、自由診療にて対応させて頂いております。

③ 治療期間:
1ヵ所の病変では経過観察を含めて3~4週間。病変が多数存在する場合は、1年程度を要する場合があります。

④ 治療回数と頻度:
1ヵ所の病変では1~2回、病変が多数の場合週1回、月3回程度治療を行います。

⑤ 費用:
8~10mm \5,500
11~14mm \7,700
15~19mm \9,900
20~24mm \13,200
25mm~29mm \16,500
30mm以上 \22,000

⑥ リスクと副作用:
リスク:目に障害を与える可能性がある為、まぶたでの大型病変の治療はお断りさせて頂く場合があります。低出力モードで対処可能な小病変(直径3mmまで)は対応可能です。 副作用:保険診療で実施する小病変では無麻酔で治療するため、パチパチとした刺激感、痛みがあります。表面麻酔をご希望の際は、予め事務窓口にて麻酔テープ(\100)を別途ご購入頂き、治療日の1時間前に貼付した状態で受診頂きます。本治療は、基本的にシミの治療ではない為、治療後、イボは完治できても、元からある色素沈着はやや残る可能性があります。また、低色素なイボでも治療後に色素沈着が残る可能性があります。

ピコレーザー治療(ピコスポット治療)(シミ・茶あざ・青あざ・刺青)

【必ずお読みください!】

シミのレーザー治療は比較的高額な医療に該当します。これは、医療機器が高性能かつ高価な為です。
費用対効果を考えた場合に、「治療すれば消しゴムで消したようにシミが無くなる!」と期待されるかもしれませんがそこまでの効果はありません。

「シミが目立たなくなった、もしくは、「シミがかなり目立たなくなった」という表現が妥当です。また、治療によりシミが薄くなっても、月日の経過により再発する場合がございます。この理由は、シミができた過程、つまり、シミの下に広がる真皮の浅いところにある小さな血管系やこれを支える周囲組織が痛んでおり、炎症や増殖(良性腫瘍変化)を起こし易くなっているためです。この点をご理解いただいた上で治療をご検討いただけますと幸いです。

①治療する器具

株式会社ジェイメック スターウォーカー®(PQXピコレーザー)
 医療機器製造販売承認番号:30300BZX00027000
 PQXピコレーザーは、従来のQ-スイッチレーザー(ルビーレーザー・アレキサンドライトレーザー・Nd-YAGレーザー)より1/1000秒速い、一兆分の一秒という極めて短い時間(正確には350psピコセカンド)間だけ、高いエネルギーをメラニン顆粒にあてるレーザー光線で、周囲組織への熱漏れが極めて少なく、メラニン顆粒を細かく砕く破砕性に優れています。砕かれたメラニンは食細胞やリンパを通じて代謝され、シミが薄くなります。レーザー素子はNd-YAGで、波長は532nmと1064nmのため、浅いシミ・濃いシミ・深いシミに有効とされています。また、20~40代の方などで見られる浅いシミは、現時点でルビーレーザーなどに比べてピコレーザーが有効とされており、その幅広い可能性により採用を決めました。肝斑については、PIH(post inflammatory hyperpigmentation)、いわゆる炎症後色素沈着の種類の一つと考えられておりレーザー治療は禁忌とされてきましたが、レーザー照射時間がピコ秒のため、レーザー吸収後に発生した熱が周りの組織に伝わり、やけどを起こす影響が少ないため、肝斑専用の照射法により軽快することが各医療機関により報告されています。

スターウォーカー®
スターウォーカー®

②治療可能なシミの種類

 ・浅いシミ 表皮から真皮層表層にメラニンが蓄積したシミで、
老人性色素斑(日光性黒子)、肝斑、雀卵斑(そばかす)、扁平母斑、ベッカー母斑などがあります。

・深いシミ 主に真皮層にメラニンが蓄積したシミで、
太田母斑、後天性真皮メラノーシスacquired dermal melanocytosis(ADM)、伊藤母斑、異所性蒙古斑、
外傷性刺青などがあります。

③治療効果が確かめられている疾患について

老人性色素班(日光性黒子)

経験的に20代以降に発症し、日光が主原因というよりも、原疾患として痒みのある微細な丘疹や紅斑(カサカサした痒いところ)といった湿疹がある部位を放置し、しばらく治らなかった場合や、同部を擦って皮を剥いてしまった場合、湿疹の繰り返しによりその都度ステロイド外用剤で治療し、バリアを失い表皮が薄くなり、治っても赤みが残っているといったところに出現しています。湿疹等の皮膚炎の治癒後は、バリア機能が効かない為、再生したばかりの表皮細胞や、そのすぐ下にある真皮の浅いところが日光の熱刺激の影響を受けることになります。この行き着く先は発がんです。発がんを防ぐための防御策として、バリアを失った若い表皮に大量のメラニン顆粒を放出し角質層の再生を諦める代わりに発がんを防いでいるように見えます。これが老人性色素班(日光性黒子)と私は考えています。老人性色素班(日光性黒子)が進行すると増殖変化が生じ、シミが厚くなり、次第にイボになります。これを、脂漏性角化症(老人性イボ)といいます。脂漏性角化症(老人性イボ)にしてしまうとがん化しません。つまり究極の防御システムとしてシミをビルのように増殖させ、がん化を防いでいると思われます。いずれにしましても、老人性色素班(日光性黒子)や脂漏性角化症(老人性イボ)となってしまうと自力での自然治癒は望めないことが多いため、治療が必要となります。イボに対しては炭酸ガスレーザーが有効です。脂漏性角化症(老人性イボ)は、炭酸ガスレーザー治療中に変性・拡張・蛇行した傷ついた毛細血管から出血する場合があり、このような血管が多いと再発しやすいことが経験上分かっています。

雀卵斑(ジャクランパン)(そばかす)

雀の卵の模様と色合いから名付けられた疾患名で、先天性のものは遺伝性。幼少期から思春期に現れることが多く、肌の白い方、髪色・瞳の色が薄い方が発症し易いとされています。大きさは1~4mm程で茶褐色。鼻・下まぶた・頬上部・時に腕などで見られます。周りの皮膚との境がくっきりしています。後天性で日光等が影響してできる場合もあります。

扁平母斑(茶色のアザ)

全身各部の皮膚表面にメラノサイトがやや増加しメラニン色素をつくる茶色のあざで、生後10歳前後までに発症するとされています。1.5cm以上の扁平母斑が6個以上体にある場合、カフェオレ斑と呼ばれ、レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)という遺伝的疾患が疑われます。ベッカー母斑は訳半数に多毛がみられます。当院では、広範囲の扁平母斑、カフェオレ斑、ベッカー母斑(遅発性扁平母斑:肩・胸などの茶アザ)のうち、多毛の症例は治療できないため、他施設をご紹介させていただきます。

ベッカー母斑(肩や腕の茶色いあざ)

肩や腕などに発症する扁平母斑(茶色のあざ)のこと。思春期以降に発症します。

後天性真皮メラノーシス(acquired dermal melanocytosis)(ADM)

20歳以上に発症し女性に多いとされていますが、男女で発症します。真皮層にメラノサイトが増え、メラニン色素が増加します。真皮内の色素沈着は、紫外線の影響によらないと考えられており原因は不明とされています。中心が濃く、周囲にかけて薄くなり、淡く墨汁や青墨が滲むような色合いのシミです。

太田母斑(お顔にできる青黒いあざ)

真皮にメラノサイトが増殖し、メラニン色素が増加する疾患で、好発部位は、額、目の周り、頬、鼻、耳、眼球で、原因は不明とされています。肩や腕にできる場合、伊藤母斑と呼ばれています。生後6ヵ月以降(1歳以内)に発症し、女性に多いとされていますが、男性にも発症します。発症頻度は0.1~0.2%です。真皮の内部にメラニン色素が蓄積されるため、紫外線の影響は考えにくいとされています。広範囲な真皮内の母斑に対するレーザー治療は痛みを伴うため、全身麻酔や局所麻酔(注射)が必要となります。こちらの疾患に関しましては、他施設をご紹介させていただいております。

蒙古斑(おしりと背中にできる青黒いあざ)(自然に消失するためレーザー治療は行いません)

赤ちゃんのお尻や背中に出現する青あざを蒙古斑(もうこはん)といいます。お母さんのお腹の中にいる時に、お尻や背中の真皮内にメラノサイトが一時的に増加します。蒙古斑は、青黒い色調で、2歳頃まで色味が濃くなり、通常3-5歳で消失することが多く、長くとも10歳以内で消失します。色や形により10歳を超えても消えないことがあり、持続性蒙古斑と呼ばれ、成人まで残存すると言われています。

異所性蒙古斑(四肢・胸・腹部にできる青いあざ)

赤ちゃんのおしりや背中以外にできた蒙古斑という意味で異所性蒙古斑と呼ばれています。腕や脚、胸やお腹にできた青黒いあざのことで、背中やお尻の蒙古斑と連続して胸部や腹部にまで広がるものもあるようです。徐々に目立たなくなる場合があります。10歳を超えても消失しない場合、ご本人の希望により治療が検討されます。異所性蒙古斑は、太田母斑と同様に、真皮層の中にメラノサイトが増加し、メラニンを多くつくられます。青色母斑の種類のひとつとも考えられており、中には細胞が増殖し盛り上がるケースもあります。広範囲な真皮内の母斑に対するレーザー治療は痛みを伴うため、全身麻酔や局所麻酔(注射)が必要となります。こちらの疾患に関しましては、他施設をご紹介させていただいております。

伊藤母斑(肩や腕にできる青黒いあざ)

蒙古斑と同様に、生後1歳以内に出現し、肩から上腕にかけて青黒いあざが現れることを、伊藤母斑と呼びます。こちらの疾患に関しましては、他施設をご紹介させていただいております。

外傷性刺青

擦り傷などの怪我をした際に、砂や鉛筆、シャーペンの芯などの異物が皮膚の中に取り残され、コラーゲン線維で覆われることで炎症が止まり、真皮と一体化した状態のものです。皮膚から見ると青黒く見えます。

④レーザー治療が行えない方

⑤ピコスポット治療までの流れ

光性色素斑(老人性色素斑)、雀卵斑、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)、扁平母斑、
ベッカー母斑、太田母斑、伊藤母斑の治療がこちらに該当します。

  

初診察

*尚、キシロカイン、塩酸リドカインのアレルギー歴をお持ちの患者様は、無麻酔で治療を行うか、サイズによっては治療が行えない場合がございます。また、麻酔テープをしても痛みがでると事前に判断できる内容の場合、予め説明させて頂いた上で治療当日は局所麻酔注射により治療させて頂く事がございます。

ご予約日当日

UVカットはせず、ノーメイクで受診頂きます。

院内でメイクを落とすと急いでお肌を擦って傷つけてしまう場合が想定されます。
お肌に傷をつけてしまうと治療結果に影響する場合がございますので
ご自宅にてリラックスした状態でメイクを落としてからご来院頂きます。

ご予約時間になりましたら麻酔シール(ペンレステープ)を剥がさずに待合室にてお待ちください。

*通常、初診察時は通常治療を同日には行っておりませんが、「どうしても当日に治療も行って欲しい」という方もおられるかと存じますので、この場合は、本項を十分にお読みいただき、予め窓口にてペンレステープ(痛み止めの麻酔シール)を必要枚数ご購入頂き、診察開始の1時間前に患部を十分覆うように貼付した状態で受診頂けましたら当日の治療にも対応させて頂きます。ですが、診察によりレーザー治療が合わないと判断させて頂く場合もあること、また、広範囲の場合には初診察での同日治療はお断りさせて頂いております。予めご了承くださいませ。

⑥治療時間

1分~10分程度(大きさにより異なります。)

⑦治療期間・回数 

3ヵ月以上開けて治療します。
1~5回

⑧治療後の色調変化について(目安です)

シミのレーザーの治療結果(ビフォー)
シミのレーザーの治療結果(アフター)

ビフォー

アフター

治療直後

患部が白くなります。

白抜け(immediate whiting phenomenon)といい、壊れた表皮内に気泡が発生し白く見える現象です。

1~10日前後 

黒いカサブタが付きます。(ダウンタイムといいます)

治療後2~3週間後 

カサブタが取れて赤~ピンク色に変わります。

1~4か月後 

やや淡いシミができたように薄茶色になります。

炎症後色素沈着post inflammatory hyper pigmentation(PIH)と呼ばれています。
この過程は目立たないこともありますが、多かれ少なかれ出現し、

6ヵ月以降程度で目立たなくなります。

【炎症後色素沈着の示す意味】

シミ、特に、老人性色素斑(日光性色素斑)は、メラニン色素の増加と、真皮表層の拡張・蛇行・炎症後に変性した正常と異なる毛細血管等の痛んだ微細血管の赤色の二つにより作られる状態です。


ピコレーザーは、ルビーレーザーと異なり酸化ヘモグロビンに対し一部吸収されることが影響していると考えられ、一過性で、期間経過と共に目立たなくなります。波長が532nmと短いことが原因!との記述も見受けられますが、そういうことではないと考えています。言い換えますと、レーザー治療後に失われたメラニンを含む表皮と角質(バリア)の厚みが再生し、元に戻る速さが早く、真皮の毛細血管を含む微細血管系の回復が遅れるため、真皮表層の微細血管系の赤色の上を覆う表皮の厚みにより赤色が暗く見える為、色素沈着しているかのように見えている状態です。この現象は、擦り傷の色調の回復や、やけどの色の回復過程と同様です。

 

仮にルビーレーザーでシミの色が一時的に取れて見えても、何年か経つとシミが再発することがあるのは、シミの色だけが無くなり、この真皮表層の微細血管系の障害回路が改善していない状態で、いつも通りの日常生活に復帰したことが原因と考えられます。レーザー治療後に、UVカットや泡洗顔を行い、ビタミンC、トラネキサム酸、ビタミンEに加え、外用でビタミンC誘導体、コウジ酸・トラネキサム酸クリームや、ハイドロキノンクリームも用いているのにシミが元に戻った!という場合があるわけですが、この理由は、クレンジング剤や界面活性剤等を連日使用することで生じるバリア機能低下と、紫外線の無い室内であっても、気温と湿度両者の上昇、つまり、熱伝導による障害刺激(湿疹や毛包炎の原因となります)や、発汗刺激(痒みの増加や炎症増加に加担します)により、表皮の肌細胞と、真皮の微細血管系の両者が影響を受け、見えない炎症が続いてきた結果(現在も進行中)!といえます。

可能性のある合併症とデメリット

⑨ピコトーニング治療(肝斑の治療がこちらに該当します。)

肝斑とは?

顔面の左右に出現しやすい色素斑で、一面が淡い茶色になるシミです。老人性色素班(日光性黒子)と同様の機序で出現すると考えられていますが、女性に多く、毎日の丁寧なメイク落とし作業という、物理的で立体的な、表皮、真皮表層へのダメージの繰り返しによると思われます。本来、角質層とバリア機能が十分に働いていると、メイクは皮膚に塗った絵具に過ぎません。除去し忘れていても害になりにくいほど試験をパスしてきた化粧品(UVカットを含む)をわざわざ落とすために、油分を除去するクレンジング剤や、強力な界面活性剤を毎日のように使用することが正しいケアであると認知されているため、バリア機能を長期的に破綻させ、結果として月日を経て発症に導いていると思われます。最近では、性別を問わずメイクを楽しむ習慣がTV・CMなど、メディアを利用する企業の影響により広まっており、性別を問わず肝斑が増加する可能性が示唆されます。メイクを残したままにした放置した時のダメージ刺激よりも、洗顔・メイク落としによりお肌に与えられた物理化学的ダメージの方が明らかに強く、結果としてお肌は角質を失い、表皮は薄くなり、真皮の浅いところの毛細血管が変性し、火照りやすく、赤くなりやすく、ピリピリとした刺激感を感じやすいといったお肌一面に淡い色素沈着を起こし肝斑が出現します。肝斑は、頬側面やこめかみ、額の外側、鼻の下によく見られます。肝斑のあるお肌は、メラニンを一定数産生せずには肌を守れない状況にあると推察されます。肝斑は、リアルタイムでメラニン合成が進行中のため、ビタミンCとトラネキサム酸が有効と考えられます。ピコレーザーのトーニングは、肝斑を低減できる場合がありますが、色素沈着が減少しますと、肌色にもどらず、前に述べましたように赤みが残ってきます。炎症後紅斑post inflammatory erythema (PIE)といいます。この赤いお肌は、刺激を与えると炎症を起こしますので、肝斑はいくらでも再発する可能性を秘めています。このため、傷ついた真皮の血管系に刺激を加えないよう、当院では、究極にはメイクの色味が落ちればよい程度として頂くため、水洗顔をお勧めし、タオルをお肌に垂直に押すように除去する説明をしています。ビタミンC、トラネキサム酸の内服、漢方薬の併用、当院の栴檀海斗(生体皮膜剤)、栴檀海斗(珀)、プロビタミンCローション、バリアを温存する方向性のある皮膚外用剤を駆使し、長年痛めつけてきたかわいそうな皮膚を、同じくらい時間をかけるつもりで大切に安静にしてあげることが治癒への近道となると考えています。尚、問診の際、「肝斑」でピコレーザー治療を前提としてビタミンC、トラネキサム酸の処方を希望される場合、保険が適応されませんので、保険処方をした場合の10割負担となります。

初診察
再診:1か月後
再診:2か月後

UVカットはせず、ノーメイクで受診頂きます。

院内でメイクを落とすと急いでお肌を擦って傷つけてしまう場合が想定されます。
お肌に傷をつけてしまうと治療結果に影響する場合がございますので
ご自宅にてリラックスした状態でメイクを落としてからご来院頂きます。

ご予約時間になりましたら麻酔シール(ペンレステープ)を剥がさずに待合室にてお待ちください。

ご希望とされる部位、もしくは、全顔に、弱いレーザーを当て、皮膚の浅いところにあるメラニン色素を少なくしていきます。

4週間(4~6週間)に1回、合計5回治療を行います。

治療時の痛み

パチンというゴムで弾いたような痛みがあります。

治療時間

1分(局所)~5分(全顔)程度(大きさにより異なります。)

治療期間・回数 
照射後の状態と治療
効果の発現
肝斑の再発
合併症等
禁忌(次の方はピコトーニングを行えません。)

⑩保険適応疾患

太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性刺青

*広範囲なケース、安静の保てない方、乳幼児や小児の患者様はご紹介させていただく場合がございます。 

   保険診療で治療した場合の治療費の目安は以下のとおりです。

保険適応疾患の治療費

3割負担の場合

1割負担の場合

4cm2(2×2cm)未満

¥6,000
¥2,000

4〜16cm2(2×2〜4×4cm)未満

¥7,110
¥2,370

16〜64cm2(4×4〜8×8cm)未満

¥8,700
¥2,900

64cm2(8×8cm)以上

¥11,850
¥3,950

*尚、当院で実施可能な治療範囲は、現実的に局所麻酔で行える16 cm2までです。また、小児のお子様の場合4 cm2未満までの外傷性刺青を除き(部位によりご紹介)、他の医療機関にご紹介させて頂きます。

⑪保険適応外疾患治療費

保険適応外疾患の治療費

日光性色素斑、雀卵斑、ADM、
扁平母斑のピコスポット照射

肝斑ピコトーニング照射

3mm以下/個

¥1,000(税込¥1,100)3×3cm未満 /回(片側)¥3,000(税込¥3,300)

4~6mm未満/個

¥3,000(税込¥3,300)3×3~4×4cm未満 /回(片側)¥5,000(税込¥5,500)

6~9mm未満/個

¥5,000(税込¥5,500)4×4~5×5cm未満 /回(片側)¥6,000(税込¥6,600)

9~12mm未満/個

¥8,000(税込¥8,800)5×5~6×6cm未満 /回(片側)¥7,000(税込¥7,700)

12~15mm未満/個

¥10,000(税込¥11,000)6×6cm以上 /回(片側)¥8,000(税込¥8,800)

15~19mm未満/個

¥12,000(税込¥13,200)全顔 /回(生え際不可)¥30,000(税込¥33,000)

19~30mm未満/個

¥15,000(税込¥16,500)

30~39mm/個

¥18,000(税込¥19,800)

全顔照射(または40mm超)

¥30,000(税込¥33,000)

*その他治療時に必要な費用 処方調剤料\680、生体皮膜剤\330/個がかかります。
*初診料は、他の色素性疾患や皮膚癌の診断が必要な為、保険診療にて実施します。
*経過観察時は再診料(自費)\750(保険診療点数の10割負担分)がかかります。