「イソトレチノインは怖い」と目にして、チャレンジするのを戸惑っていませんか?
ニキビをどうにかしたい気落ちと副作用が怖い気持ちのあいだで、何ヶ月も悩んでいる人は少なくありません。
知恵袋や口コミで「副作用が残る、怖い」といった投稿があり、クリニックや皮膚科では「ニキビの改善が期待できる」と説明され、正反対の情報で余計に怖くなってしまいますよね。
この記事では、イソトレチノインが怖いと言われる理由を1つずつ説明し、あなたが自分で判断できる情報をお伝えしていきます。
- イソトレチノインが怖いと言われる4つの理由
- 知恵袋の構造を理解すると見えてくるもの
- イソトレチノインの副作用
- イソトレチノインで本当に怖いのは「妊娠に関するリスク」
- 日本でイソトレチノインが怖いと言われるもう1つの理由「未承認医薬品」
イソトレチノインが怖いと言われる4つの理由
イソトレチノインが怖いという口コミ・評判には、性質のまったく異なる4つの要素があります。
- イソトレチノインが怖い理由①:胎児への催奇形性という、避けようのないリスク
- イソトレチノインが怖い理由②:うつや精神症状に関する報告
- イソトレチノインが怖い理由③:血液検査の数値が変動すること
- イソトレチノインが怖い理由④:日本では未承認医薬品であること
まずは、その4つの理由を整理していきましょう。
イソトレチノインが怖い理由①:胎児への催奇形性という、避けようのないリスク
イソトレチノインの副作用で注意したいのが、妊娠中の女性が服用した場合に胎児への催奇形性のおそれがあることです。
「胎児の催奇形性」だけを考えると、イソトレチノインが怖いという感覚は正しいものです。
とはいえ、イソトレチノインへの正しい理解と避妊への理解があれば不安を減らせる項目でもあります。
イソトレチノインが怖い理由②:うつや精神症状に関する報告
米国食品医薬品局(FDA)が公開している添付文書には、イソトレチノインがうつ、精神症状、まれに自殺念慮などを引き起こす可能性があると記載されています。
知恵袋や口コミで多く口にされる「イソトレチノイン=怖い」のイメージは、この項目が大きいでしょう。
ただし、後述するとおり、各国の規制当局はこの関連について「因果関係を確定できていない」という立場を取っています。怖さの中身が、催奇形性とはまったく異なる性質のものである点に注意が必要です。
イソトレチノインが怖い理由③:血液検査の数値が変動すること
イソトレチノインの服用中は、肝酵素の上昇や中性脂肪の上昇が実際に一定の頻度で起こります。
一方で、数値の変動は定期的な血液検査で把握でき、多くは中止によって戻ることが報告されています。
イソトレチノインを服用していても、血液検査をしながら管理された環境が整って入れば、怖さの程度は大きく下がるでしょう。
イソトレチノインが怖い理由④:日本では未承認医薬品であること
日本ではイソトレチノインが医薬品として承認されていないため、保険適用にはならず、公的な救済制度の対象にもなりません。
薬そのものの怖さではなく、日本という国で受ける場合の制度上の怖さがあることが気になる人も多いでしょう。
【イソトレチノイン怖い】知恵袋の構造を理解すると見えてくるもの
知恵袋やSNSの口コミ・評判で「イソトレチノイン怖い」と見かけると不安になってしまいますよね。
とはいえ、知恵袋やSNSの構造的な特徴を理解すれば、すべてをただ怖がる必要はなくなります。
知恵袋の情報が実際より怖く感じられる構造的な理由
まず知恵袋などの質問投稿サイトには、副作用が出なかった人はほとんど書き込みをしません。
イソトレチノインで順調な経過を得た人は、わざわざ知恵袋に投稿する動機を持たないためです。
その結果、知恵袋やSNSの投稿の内容は自然と副作用を経験した人に偏りやすいのです。分母が見えないまま、分子だけ並んでいる状態が知恵袋やSNSの構造的な特徴です。
知恵袋を読むときは3つの視点が必要
「イソトレチノイン怖い」と検索し、知恵袋で情報を得るときは3つの視点を持っておきましょう。
- 投稿者が服用していた量と期間が書かれているかを確認する
- イソトレチノインの量も期間も分からない投稿は、あなたの経過を予測する材料にならない
- 医師の管理下だったのか、個人輸入だったのかを確認する
- 血液検査を受けていない状態での服用は、前提がまったく異なる
- 投稿の件数を頻度と混同しない
- 知恵袋には分母が存在しないため、副作用の確率は示せない
知恵袋の投稿自体を否定する必要はありませんが、分母が分からないデータをただ怖がる必要はありません。
イソトレチノインの副作用は?
「イソトレチノイン=怖い」という感覚を具体的な数字で確認すると、判断しやすくなります。
米国食品医薬品局(FDA)が公開している添付文書に記載されている、副作用の頻度を整理していきましょう。
【ほとんどの人に起こる変化】乾燥
口唇炎(唇の乾燥とひび割れ)、皮膚の乾燥、鼻の乾燥と鼻出血、目の乾燥は、イソトレチノイン服用中に高頻度でみられます。
これらは皮脂の分泌が減っていることの裏返しであり、怖い副作用というより避けにくい変化です。
イソトレチノイン服用中は、保湿を徹底することで日常生活への影響は大きく減らすことができますよ。
血液検査で変動する項目の頻度
| 検査項目 | 臨床試験で報告された頻度 |
|---|---|
| 中性脂肪の著明な上昇 | 約25% |
| HDLコレステロールの低下 | 約15% |
| 肝酵素の軽度から中等度の上昇 | 約15% |
| 総コレステロールの上昇 | 約7% |
米国食品医薬品局(FDA)が公開している添付文書では、脂質への影響が服用の中止によって可逆的であったと記載されています。また、体重の減少や脂質の制限・用量の調整によって中性脂肪の上昇を改善できた例があるとも記されています。
イソトレチノイン服用中は、血液検査を定期的に受けている限り、この項目を怖がる必要はありません。
頻度は低いものの重大な副作用
発生頻度は高くないものの、次の項目には注意が必要です。
- 頭蓋内圧亢進(強い頭痛、視界のかすみ、吐き気、嘔吐)
- 膵炎
- 炎症性腸疾患に関連する症状(腹痛、下痢、血便)
- 重篤なアレルギー反応
強い頭痛、視界の異常、激しい腹痛、血便が現れた場合は、次の予約を待たずに服用を中止してクリニックに連絡してください。
これらは早期に対応すれば重症化を避けられる項目のため、すぐに受診しましょう。
イソトレチノインで本当に怖いのは「妊娠に関するリスク」
イソトレチノインで本当に怖いことは、服用中に妊娠することや妊娠の可能性がある人が服用することです。
イソトレチノインで起こる「催奇形性」とは?
催奇形性とは、妊娠中の母体を介して、医薬品、化学物質、放射線、感染症などの要因が胎児に作用し、形態的・構造的な先天異常(奇形)を引き起こす性質のことです。
FDAの添付文書には、妊娠中に曝露した場合に報告されている先天異常として、顔面、眼、耳、頭蓋、中枢神経系、心血管系、胸腺および副甲状腺の異常が挙げられています。
イソトレチノイン服用中であれば、少量でも、短期間でも、重篤な先天異常が生じる極めて高いリスクがあるため、妊娠を望む場合は控える必要があります。
イソトレチノイン服用の前後1ヶ月というルール
イソトレチノインは、服用中だけでなく、その前後1ヶ月間も避妊を行い妊娠しない管理が必要です。
- 服用期間中とその前後1ヶ月間は妊娠してはいけない
- 服用期間中とその前後1ヶ月間に性行為をする場合は必ず避妊を行う
- 服用期間中とその後1ヶ月間は妊娠、授乳、献血をしない
- 妊娠中の女性への輸血により、胎児にイソトレチノインの影響が生じるおそれがある
期待される効果や乾燥や検査値と違い、催奇形性だけは取り返しがつきません。
そのため、妊娠を希望する時期が数年以内にある方は、イソトレチノインの開始時期そのものを医師と相談してください。
女性であるあなたが最初に確認すべきこと
イソトレチノインの服用を検討する前に、以下の3点を自分の中で確認しておきましょう。
- 治療期間中と前後1ヶ月間、確実に避妊を継続できるか
- 妊娠検査を毎月受けることに同意できるか
- 妊娠を希望する時期と治療期間が重ならないか
万が一、この3点に迷いがあれば、イソトレチノインの服用を始めない判断が正解でしょう。
イソトレチノインの怖さの本体は催奇形性であり、そこだけは怖がったまま向き合うべき項目になります。
日本でイソトレチノインが怖いと言われるもう1つの理由「未承認医薬品」
イソトレチノイン自体の怖さではありませんが、日本で服用する場合のリスクについて説明します。
イソトレチノインは日本では未承認医薬品
イソトレチノインは、日本の医薬品医療機器等法において医薬品として承認されていません。また国内で同程度の効能・効果で承認されている医薬品も存在しません。
そのため、イソトレチノインでニキビ治療をする場合は、自由診療となります。
また日本には、医薬品を適正に使用したにもかかわらず生じた副作用による健康被害に対して医療費などを給付する医薬品副作用被害救済制度があります。
ただし、制度の対象は国内で承認された医薬品であり、未承認医薬品であるイソトレチノインによる健康被害は救済の対象になりません。
個人輸入は、イソトレチノインで最も怖い選択
イソトレチノインは、数量に関係なく、医師の処方せんまたは指示書に基づき必要な手続きを行わない限り個人輸入することはできないとされています。
また、処方箋なしで販売している海外通販や個人輸入サイトは危険です。
なぜなら、個人輸入では、血液検査も妊娠検査も体重に応じた用量調整も行われません。 イソトレチノインが怖いと感じているなら、最も避けるべき入手方法が個人輸入です。
イソトレチノイン医師の管理下で処方してもらう時の怖さ
| 怖さの要素 | 個人輸入の場合 | 医師の管理下の場合 |
|---|---|---|
| 妊娠のリスク | 自己管理のみ | 妊娠検査と避妊指導がある |
| 検査値の異常 | 気づけない | 定期的な血液検査で把握できる |
| 用量の適切さ | 自己判断 | 体重と重症度に応じて調整 |
| 精神症状 | 相談先がない | 受診のたびに評価される |
| 偽造品 | リスクがある | 流通経路を医師が確認 |
イソトレチノインの怖さの多くは、しっかりとした医師の管理の有無によって大きく変わります。
また日本で治療を受ける場合、未承認と救済制度対象外という前提を理解したうえで、医師の管理下に置くことが唯一のリスク軽減策になります。














