イソトレチノインが効かない人の特徴は?イソトレチノインが効かないと感じる理由や原因を分かりやすく解説

イソトレチノインが効かない人の特徴は?イソトレチノインが効かないと感じる理由や原因を分かりやすく解説

イソトレチノインを数ヶ月飲み続けているのに、鏡の中のニキビは変わらない。周りはイソトレチノインが効いたと言っているのに、自分だけは違う気がする…と悩んでいませんか?

結論からお伝えすると、イソトレチノインが効かない人の多くは、実は「効かない体質の人」ではありません。

まだ効いてない段階、条件が整っていない人、診断が異なっている人の3つに当てはまるケースがほとんどです。

この記事では、イソトレチノインが効かない人に共通する原因を分析し、あなたが取るべき行動をお伝えしていきます。

この記事で分かること
  • イソトレチノインが効かない人の原因は3つのタイプ
  • イソトレチノインが効く条件が整っていない人に共通する5つの原因
  • 女性でイソトレチノインが効かない人に多いホルモンの影響
  • イソトレチノインが効かないと感じてしまう3つの錯覚
  • イソトレチノインが効かない人から抜け出すためにできる4つの行動

イソトレチノインは日本国内では医薬品として承認されていない未承認医薬品であり、効果の現れ方には個人差があります。 実際の判断は、必ず医療機関の診察を受けたうえで医師と相談してください。

にっしん皮フ科・形成外科 院長:平岩亮一

国内外で13の特許を取得した生体皮膜剤を開発するなど先進性の高いクリニックです。ニキビや湿疹、アトピーなどの治療、きり傷などケガの外傷治療、そして質の高いスキンケアや肌トラブル治療など、患者様の希望に寄り添った「早く・きれいな」治療を心がけています。(生体皮膜剤:栴檀海斗のクリニック公式LINE)※にっしん皮フ科・形成外科では、インフォームド・コンセントを重視しています。

目次

イソトレチノインが効かない人の原因は3つのタイプ

イソトレチノインが効かないという1つの言葉の中には、さまざまな意味や状態が混ざっています。

まずあなたがどのタイプに近いのかを確認してみましょう。

まだ効いていない人服用期間が短く、評価が早すぎるため期待する効果をえられていない
条件が整っていない人量、飲み方、飲み忘れに原因があるため効いていないように感じる
診断が異なる人ニキビ以外の疾患が隠れている

イソトレチノインが効かない人の原因①:まだ効いていないだけの人

米国食品医薬品局(FDA)の添付文書では、標準的な用法として1日あたり体重1kgにつき0.5〜1.0mgを15〜20週間服用することが示されています。

あなたがイソトレチノインの服用を開始して、まだ1〜2ヶ月の段階であれば「効かない人」だと判断するには、明らかに早すぎます。

イソトレチノインは、皮脂腺そのものを小さくすることで働くため、構造の変化を待つ時間が数ヶ月単位で必要です。

イソトレチノインが効かない人の原因②:条件が整っていない人

イソトレチノインは、飲み方や量を間違えてしまえば期待される結果は変わります。

イソトレチノインが効かない人の中で多く考えられるのが、このタイプです。

この原因のいずれかに当てはまることが多く、条件を整えるだけで反応が変わる可能性があります。

イソトレチノインが効かない人の原因③:そもそも診断が異なる人

見た目がニキビによく似ているけど、実は別の疾患であることがあります。

このタイプに該当する場合は、どれだけイソトレチノインを続けてもニキビの改善する希望は薄くなります。

イソトレチノインが効かない人の中で、最も早く方針転換が必要なタイプです。

イソトレチノインが効く条件が整っていない人に共通する5つの原因

イソトレチノインが効く条件が整っていない人に共通する原因をお伝えしていきます。

万が一当てはまる場合は、原因をしっかり確認して、行動を改めていきましょう。

原因①:総投与量が不足している

イソトレチノインの効果と再発しにくさは、1日の量ではなく、治療期間全体で飲んだ総量(総投与量)に関連します。

FDAの添付文書には、1日あたり体重1kgにつき0.1mg、0.5mg、1.0mgを比較した試験で、どの用量でも初期の改善は得られたものの、低い用量ほど再治療が必要になる割合が高かったと記載されています。

イソトレチノインが効かない人ではなく、「まだ必要な総量に届いていない人」である可能性をまず最初に疑ってください。

原因②:1日の量が体重に対して少なすぎる

イソトレチノインは体重に応じて服用する量を決める薬です。体重が重い方ほど必要量は増え、同じ20mgでも体重40kgの方と60kgの方では意味がまったく異なります。

イソトレチノインの服用する量は、医師が決めているため、自己判断せずに処方してもらった病院で相談しましょう。

背中や胸のニキビが主体の方が効かないと感じる場合は、量の設定を見直す価値があります。

原因③:空腹時に服用している

イソトレチノインは脂に溶けやすい性質のため、食事の影響を強く受けます。空腹時に飲むと、同じ錠数を飲んでいても体に入る量が半分以下になり得ます。

・朝食を抜いて出勤前に飲んでいる
・夜は入浴後に何も食べずに飲んでいる

上記のような習慣がある人は、イソトレチノインが効かない人ではなく、吸収できていない人に該当します。

服用方法と効果の関係は、関連記事「イソトレチノインの効果はいつでる?」で解説しています。

原因④:1日1回でまとめて服用している

FDAの添付文書では、標準的な用法として1日2回に分けて食事とともに服用することが示されています。

1日1回の服用は推奨されておらず、飲み忘れや手間がかかることを理由に2回に分けずに飲んでいるパターンがあれば注意が必要です。

「きちんと朝と夜の2回に分けて食後に飲む」この1点を変えるだけで体感が変わる人もいるため、必ず守るようにしましょう。

原因⑤:飲み忘れや自己判断での中断をしている

イソトレチノインの効果は総投与量で決まるため、飲み忘れが積み重なると到達が遅れます。また、服用初期の一時的な悪化に驚いて数日間中断し、また再開するという飲み方は、効果の立ち上がりを鈍らせてしまいます。

FDAの添付文書では、飲み忘れた場合はその回を飛ばし、2回分をまとめて飲まないよう説明されています。

女性でイソトレチノインが効かない人に多いホルモンの影響

女性でイソトレチノインが効かない人の場合、ホルモンの変動の影響も確認しておきましょう。

月経周期による波を「効かない」と感じてしまう

月経前は、皮脂の分泌が増え、一時的にニキビが増えることがあります。

イソトレチノインの効果が出始めていても、月経前の週にニキビが1〜2個できると効かない人なのかなと感じてしまいがちです。

イソトレチノインの評価は1週間単位ではなく、1ヶ月単位で変化を確認するようにしましょう。

婦人科での評価を検討すべきサイン

下記の項目に該当する場合は、皮膚科の治療と並行して婦人科での検査を検討しましょう。

  • 月経周期が35日を超える、または不順である
  • 体毛が濃くなってきた
  • あご下やフェイスラインに集中してニキビができる
  • 体重が増えやすくなった

ホルモンに働きかける選択肢

イソトレチノインは、ニキビ治療の唯一の選択肢ではありません。

女性特有のホルモンの影響に働きかけてニキビを改善するなら、低用量ピルやミニピルの服用も検討できます。

イソトレチノインが効かないと感じた時は、薬を強めることだけでなく、別の軸も足してみるという発想も良いでしょう。

イソトレチノインが効かないと感じてしまう3つの錯覚

実際にはイソトレチノインが反応しているのに、効かない人だと思い込んでしまうケースもあります。

イソトレチノインが効かないと錯覚する原因①:ニキビ跡を治っていないと感じる

炎症性のニキビは減ったのに、赤みや色素沈着、凹凸が残っているためにイソトレチノインが効かないと感じるケースは非常に多くあります。

イソトレチノインは、これから生じるニキビと炎症を抑えることに向いており、すでに完成した瘢痕を平らにする作用は限定的です。

ニキビ跡の治療は、内服が終わってから別のアプローチを検討する必要があることを理解しましょう。

イソトレチノインが効かないと錯覚する原因②:月経前の1〜2個で全体を判断している

前述の通り、女性であれば月経前のニキビの悪化は起こり得ます。

その1週間だけの肌でイソトレチノインが効かないと判断すると、全体の改善を見落としてしまいます。

イソトレチノインが効かないと錯覚する原因③:毎日鏡を見ていて変化に気づかない

イソトレチノインの効果は緩やかに積み上がるため、毎日観察していると変化に気づきにくくなります。

同じ照明、同じ角度、同じ時間帯で月に1回撮影した写真を並べると2ヶ月前との差が明確になるため、写真での比較もおすすめです。

客観的な評価の基準を持とう

FDAの添付文書には、15〜20週間の治療を完了する前に結節の総数が70%を超えて減少した場合、薬剤を中止してもよいという記載があります。 つまり、医学的には「数を数える」という客観的な評価が行われています。

「今月できた炎症性ニキビの数を数え、先月と比べる」この評価だけで、イソトレチノインが効かない人かどうかの判断制度は大きく上がります。

イソトレチノインが効かない人から抜け出すためにできる4つの行動

イソトレチノインが効かない人の原因が分かったら、できるところから行動を変えていかなければいけません。

イソトレチノインが効かない人から抜け出すための行動①:服用記録を可視化

まず初めに、イソトレチノインの服用記録を可視化するようにしましょう。

何日に何mgを飲んだか、朝夕2回に分けられていたか、食後に飲めていたかを1ヶ月分書き出してください。

そうすると服用記録を見たら、あなたが効かない理由が明確になってくる可能性があります。

イソトレチノインが効かない人から抜け出すための行動②:同じ条件で写真を撮る

同じ照明、同じ角度、同じ時間帯で月に1回写真に撮って記録しておくと、客観的に比較することができます。

1ヶ月前の自分と比較してどう変わったかをみていくようにしましょう。

イソトレチノインが効かない人から抜け出すための行動③:総投与量を計算

1日の服用量と実際に飲んだ日数を掛け、あなたの体重で割ってください。体重1kgあたり何mg飲んだのかという数字が、今の位置を教えてくれます。

イソトレチノインが効かない人から抜け出すための行動④:記録を持って診察にのぞむ

「何となく変わった」という主観ではなく、服用記録や写真を持参することで、用量の調整等の判断を医師が行いやすくなります。

実際の診察では、次のようなことを確認すると不安を減らせるでしょう。

  • 私の総投与量は現在どれくらいですか
  • 今の反応から見て、量を調整する余地はありますか
  • 診断そのものを見直す必要はありませんか

厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、自由診療について治療の内容や費用・主なリスクと副作用に関する情報提供が求められています。

あなたがクリニックや病院でイソトレチノインの治療について説明を求めることに遠慮は不要です。

イソトレチノインが効かない人に関するよくある質問

イソトレチノインが効かない体質はありますか?

体質という言葉で説明できるケースは多くありません。

実際には、総投与量の不足、体重に対する1日量の不足、空腹時の服用、1日1回の服用、飲み忘れ、そして診断の相違が原因であることが大半です。

何ヶ月飲んでも効かない場合、やめるべきですか?

自己判断での中止はおすすめできません。

FDAの添付文書では、標準的な治療期間は15〜20週間、およそ4〜5ヶ月とされています。

3ヶ月を過ぎても炎症性の皮疹が減らない場合は、中止ではなく、用量調整と診断の見直しを医師に相談してください。

1日1回で飲んでいますが問題ありますか?

FDAの添付文書では、1日1回投与の安全性は確立されておらず、1日1回の服用は推奨されないと明記されています。

標準的な用法は1日2回に分けて食事とともに服用することです。現在の飲み方が1日1回であれば、医師に確認してください。

効かないので量を自分で増やしてもよいですか?

自己判断での増量は避けてください。

用量は体重、重症度、副作用の出方から医師が判断する項目であり、増量すれば副作用のリスクも上がります。

記録を持参して、増量の余地があるかを相談してください。

ニキビ跡が残っているのは効かなかったということですか?

いいえ、別の問題です。

イソトレチノインはこれから生じるニキビと炎症を抑えることに向いており、完成した瘢痕を平らにする作用は限定的です。

ニキビ跡の治療は、内服終了から6ヶ月以上あけてから別の方法を検討します。

にっしん皮フ科・形成外科について

医院名にっしん皮フ科・形成外科
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